【お役立ち】 野菜袋の選び方①

青果物の出荷時に欠かせない野菜袋 出荷や輸送時に傷や汚れから守ったり、見た目の良さを引き立たせて差別化を図るために、とても重要な資材です。今回の記事では、用途や目的に応じた様々な商品をご紹介します。 

青果物に最適な材質は?

フィルム製の袋には様々な材質があります。収穫後の青果物は呼吸を続けており、一般家庭でよく使用されているポリ袋は、青果物による呼吸で袋内が曇りやすく、その水滴は青果物の腐敗につながってしまいます。青果物には、「OPP防曇(ボードン)袋」がおすすめです。この袋は、ポリプロピレンというフィルムの材質が使われており、防曇性やガス透過性が青果物の品質維持に適しています。当社で取り扱うほとんどの商品はポリプロピレンを使用し、単体フィルムの材質のため、リサイクル可能なプラマーク付きで、環境にも配慮しております。

↓商品例:ニュースイカバック規格品 防曇性が高いため、中身がきれいに見えます。また、チャック付、取っ手付きで消費者のニーズに沿うパッケージです。

それぞれの青果物に合ったサイズや形状の袋

青果物はサイズや形状がさまざま。 一般的には、8号?13号サイズは汎用性が高く、よく使用されます。

フィルムの厚みは、20μ(ミクロン)、25μが多く、重い青果物を入れる時や、見た目にコシ感を出したい時などに25μを選ぶことが多いです。20μでも、袋の強度はあり、13号サイズで目安として最大1Kg程に耐えることができます(保管環境、取扱いによります)。ベジパケで扱う商品は、食品衛生法による規格基準適合している安心安全な商品です。20μの薄さでも、丈夫でフィルムむらやフィルムに濁りが無い、高い品質です。穴あき、穴無しは、乾燥しやすい野菜や蒸れやすい野菜などに応じて使い分けができます。

  ベルボードン20# メインサイズ     ベルボードン25# メインサイズ  
サイズ 穴数 厚み サイズ 穴数 厚み
8号 150×250mm 4穴 20μ 8号 150×250mm 4穴 25μ
9号 150×300mm 9号 150×300mm
10号 180×270mm 10号 180×270mm
11号 200×300mm 11号 200×300mm
12号 230×340mm 12号 230×340mm
13号 260×380mm 13号 260×380mm
8号 150×250mm 0穴 8号 150×250mm 0穴
9号 150×300mm 9号 150×300mm
10号 180×270mm 10号 180×270mm
11号 200×300mm 11号 200×300mm
12号 230×340mm 12号 230×340mm
13号 260×380mm 13号 260×380mm

形状は、葉物には三角袋、長物には細長い形状、容量が多いものには底マチ(ガゼット)付など、1袋当たりの内容量と価格、袋の単価等、様々な視点で最適な商品を選びます。

<袋の形状例>

たかが袋、されど袋!機能性を備えた袋

【鮮度保持袋】こだわって作った農作物だからこそ、パッケージにもこだわって品質を高めてはいかがでしょうか。機能性を備えた袋をご紹介します。 まずは、青果物の鮮度を守る鮮度保持袋。収穫後の青果物を新鮮な状態で保つことのできるパッケージです。袋内のガスコントロールや、青果物から発生するエチレンガスを分解するフィルムを使用したものなど、様々な種類の商品が販売されています。

ベジパケでは、高鮮度保持袋「オーラパック」を販売。2009年からの販売実績があり、使いやすい価格帯と高い鮮度保持効果を両立した商品で、全国の産地や小売り、市場などでご愛用頂いてます。長年、技術開発部門で鮮度保持検証を重ね、各青果物に最適な鮮度保持袋の開発に取り組んでいます。

【レンジ対応袋】とれたての生の野菜を袋のまま美味しくレンジ調理できる袋です。昨今の共働き・高齢化や独身増加による個食化で、時短料理が注目されています。また、健康志向の社会人が増え、食べ物に気を付ける世代も増えている中、レンジ対応袋は、現代の消費者ニーズにあった商品です!

 袋の閉じ方

袋は、開けたままより閉じた方が青果物の鮮度が保たれます。一般的には、バックシールでテープで口をます。バックシールは機材が安価なため導入しやすいです。 他にもヒートシールやテープ止めなど色々な方法があります。

バックシールのとめ方

ヒートシールのとめ方

葉物をきれいに入れるコツ♪  

包装用の専用シートを使うと、フィルムに引っ掛かりにくく、野菜をきれいにいれることができます!

以上、青果物袋の基本的な説明でした。次回は、差別化につながる商品やアイディアのご提案、人材不足や省力化に対応できる機械包装をご紹介します!